二股隧道
(通称:朝鮮トンネル)

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所在地: 岐阜県加茂郡八百津町
分類別: 隧道系
散策日: 2005.07.02
公開日: 2005.08.07
同行者: てふてふ dai様


関西電力丸山ダム近くにある旧国道418号線、今では県道日吉八百津線として機能はしているものの、崩落の危険性が大きい為に通行止めの処置をされている。正に廃道状態である。
ネット上では、「酷道」や「三桁酷道」などと云われ人気もある。その道中に、心霊的に噂もあり、岐阜県下でも一位二位を争う程の隧道(トンネル)がある。二股隧道、通称朝鮮トンネルである。

噂としては、トンネル内部を通ると上から無数の手が伸びる。手形が付く。建設時に、強制連行された朝鮮人が、重労働に耐え兼ねて亡くなり、事件を闇に葬る為にトンネル内に埋めた。併せて、強制連行された朝鮮人が、工事現場より逃げ出し、二股隧道近くで命が尽きた等などの多くの噂がある。資料などを見ていくと、当該隧道「二股隧道」は、戦後の竣工。トンネル坑門には、昭和31年竣工のプレートがある。因って、トンネル建設時の強制連行の噂は如何なものかと思われる。しかし、当該二股隧道の横というか、下辺りにトンネルに似た洞窟があり、其処が朝鮮トンネルだとの噂もある。見た目は、荒削りで素掘りの様相を呈している。
果たして真相は?
次に、当地辺りで命が尽きた・・・。こちらの噂は、地図で確認する限りでは、二股隧道の入口付近から、川べり沿いに道の確認が出来る。そして、何よりも丸山ダム下流にある丸山発電所の存在。発電所建設時には、多くの朝鮮人が強制連行された事実がある。この事実は隠せない事であろうと思う。二股隧道建設の際、強制連行された云々ではなく、発電所建設、ダム建設(昭和18年に工事始まる)工事時の強制連行の事実が、噂として二股隧道辺りに流れたものと思う。これは私的感想であり、諸々の文献および資料を熟読すれば、もっと違う面や更なる事実が判って来るかも知れない。現時点での私的感想は、ここまでが限界なのかも知れない。その他にも、心霊的な噂もあり違う現象も存在してるのかも知れない。

てふてふ様に案内され、私がどうしても行きたかった当地。今後、ダム嵩高を増す為に道路や二股隧道が水没される可能性があるとの事。早速、散策に車を走り出す。通行止めの標識があるが構わず進入。思いの他、車が通った形跡もあり舗装もされている。が、徐々に道幅も狭くなり舗装が途切れだす。ガードレールなどの柵も無く、道を外れると川に落ちる事は確実である。この頃より、霧が出始める。そして・・・目的の二股隧道が現れる。トンネル内部から、靄が私達を包み込み、雰囲気は徐々に良い感じに成って来る。内部を撮影すると、靄の所為で使える写真が無い。トンネルを過ぎ、反対側坑口へ辿り着く。ここで驚きの事実が!何と車が捨てられている。燃やされたのだろうか?この廃車の所為で、Uターンが出来ず、何度もハンドルの切り返しを余儀なくされた。一様の撮影を終え、次は、トンネルなのか洞窟なのか、真の朝鮮トンネルと謂われる場所へ赴く。

徐々に道が荒れ出した 木曽川に霧が立ち込める
二股隧道へ到着 二股隧道と書かれた扁額
縣道日吉八百津線 昭和三十一年五月竣工
途中でカーブされ先が見えない 反対坑口
坑口には廃車が 反対側坑門
こんな所に車を捨てるとは・・・ 急に靄がなくなる・・・


二股隧道の撮影および散策を終え、坑口前にある廃車を通り越し、いよいよ謎が呼んでいる、真朝鮮トンネル?洞窟への散策。
ここでの噂は、真の朝鮮トンネル。強制連行の事実を隠す為に、土砂に埋められているなどの噂がある。それと、ホームレスの方が住んでいるらしいとの噂も聞かれる。

取り付き道は、比較的安易で人が通ったであろう感じで踏み固められている。やはり噂通りホームレスの方が住んでいるのだろうか?
坑門入口は、荒々しく岩盤そのままを剥き出している様相である。高さは低く、私は屈んで進んで行くしかない状態である。相変わらず、靄が内部を覆っている。
内部へ入ると、黄色ビニールシートが目に飛び込んでくる。キチンと部屋状?壁を作っている感じである。ビニールシートの部屋を抜け、更に移動すると、プラスチックコンテナや鍋、お椀など生活用具が目に付く。しかし、今現在でも生活していると言う感じはしない。私が思うに、よく海(磯)釣りなどする方は、近くの洞窟などで休憩や時には寝泊りをするらしい。ここも、その様な場所として使われてるのだろうか?なぞの生活用具である。
更に進むと・・・・行き止まり。土砂で内部が塞がれている。内部崩落にしては、岩が転がっていない。それにちょうど真上は、二股隧道内部若しくは隧道壁面過ぎに当たると思う。二股隧道内には、陥没や崩落部分などは確認出来ない。埋められた箇所を見ると、岩などもあるが、明らかに土砂が大半を占める。意図的に埋めたと言ってもおかしくない。では、何故、意図的に埋めたのだろうかと疑問が生じる。噂の通り、強制連行された朝鮮人の方々が埋められているのだろうか?謎が謎を呼ぶ洞窟散策であった。


岩盤剥き出しの坑口 ビニールシート造りの住居?
所々に生活用具 自然崩落?人工的に埋めた?
内部から外を望む

三桁酷道としても名を馳せる当地。水没する前に見たかった二股隧道。念願が叶い散策が出来た。やはり思いを馳せた隧道を目の前にすると、興奮もするし色々と考えさせられる。今回は、隧道だけではなく、謎の洞窟がどうも気になった。あれってホントに何でしょうかね?水抜きの為の穴にしては大き過ぎるし、二股隧道を急ピッチで造らなければ成らない為の先行坑?それにしては坑口付近に近いしなぁ〜う〜む、何とも不思議な洞窟です。
この後、ダムで水没する集落へ行ったのだが、廃村って感じで良い感じだった。写真撮影も済み、色々とコンテンツ構成を練っていたら・・・・住んでる方がいらっしゃいました。これでは公開出来ませんので諦めました。住んでる方は、ダム嵩高工事を反対してるんでしょうかね?
何はともあれ、二股隧道散策は面白く、謎を残した散策だった。
岐阜散策を終え、一路、三重へ向かったのだが・・・・

今回、ご案内して頂いた「てふてふ dai様」には感謝です。そして、強行日帰り散策、お疲れ様でした。次回は、何処へ日帰りする(笑)

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