投稿者:2106 様




これは僕が小学校3年生の5月のGWの時のお話です。



そのとき僕は東京から引っ越して九州の長崎県、諫○市に住んでいました。

その町は○○○町って名前があっても辺鄙な村みたいな感じがするところです。

そこには昔でいう部落みたいな家があり、大きな農家で敷地の中というか母屋の庭を

中心に使用人(?)たちの家が長屋みたいにありました。
(当時は借家として貸していたみたいですが)


そこで、僕達はよく遊んでいました。

敷地がとても広く、周りが木で囲んであったため遊びやすかったんだと思います。

その敷地のはずれにブロックで作られたお地蔵様を祀るとても小さなお堂がありました。

そのお地蔵様を何で祀っているのかその家の人も知らないくらい古くからあるそうです。

なので、いつもはそのお堂には近寄らなかったのですが・・・・・

鬼ごっこみたいなやつをやっていた勢いもあり、そのお堂の屋根とかに上って遊んでしまい

ました。

それが僕の過ちでした・・・。





僕はだんだん日が暮れるのとシンクロするように具合がだんだん悪くなって途中で家に

帰ってその日は寝てしまいました。

ふと気がつくと夜中になっていました。

高熱で意識が朦朧としていましたが喉が渇いたので台所に飲み物を探しに行きました。

冷蔵庫を漁っていると後ろの廊下の奥から



「ガチャッ・・・、ガチャッ・・・」って音を立てて人が歩いてくるが聞こえました。



母親かな?何か運んでるのか?と思いながら背を向けたまま



「何か飲み物ないの〜?」と聞きましたが返事が返ってきません。

あれ?変だな?と思い振り返りました。

台所は電気が点いているので廊下の奥は暗くて見えなくなっています。



「ガチャッ・・・、ガチャッ・・・」

音は段々近づいてきます。



「お母さん?」

と再び問いかけました。

しかし返事がありません。



「ガチャッ・・・、ガチャッ・・・」

「ねぇ、聞こえてないの?」

もう一度問いかけました。

やはり返事がありません。

じゃあ誰だ?って思い勇気を振り絞って・・・・・



「ってか・・・誰?・・・答えろよ!」

少し怖くなって大声で言いました。

すると近づいてきた音から・・・・・



「うぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・」

という声が聞こえてきて姿が見え出しました。





歩いてきたのは刀を抜いて持っている鎧武者だったのです。

変な唸り声を上げながら近づいてきます。

高熱で体も思うように動かすことが出来ません。

逃げられないと思った僕は最後の力を振り絞り大声で、



「助けて!!!!」

と、叫びました。

力の限りで・・・。

そこで僕は気を失ってしまいました。





気が付くと自分の部屋の布団で寝てました。

そして親が呼んだのか近所の医者まで来ていました。

意識が朦朧としながら親と医者の話に耳を傾けていると、

僕の体に異常なほど数の線の痣が出来ていると話しています。

僕は心の中で「あぁ、あいつに斬られたんだな・・・、でも生きているから良かった」と

心の中で何故か思っていました。で、ふと部屋の周りをぼんやり見回していると、

部屋の隅っこに鎧武者が立っているではないですか!

僕はびっくりして親と医者に震えながら鎧武者を指を指しました。



「あそこに鎧を着た侍がいるよ!なんでいるんだよ!」

と必死で訴えました。

ところが、その場所をちらりと見ると、



「何を言ってるの?そんなもの居ないわよ。熱でおかしくなったのかしら?」

「じゃ、精神安定剤の注射でも打っておきましょう」

医者もそんなことを言っています。

そうなのです、親達には見えていないのです。

すると鎧武者はいきなり斬りかかってきました。

頭を庇う様にして刀を腕で受け止める格好をしました。

すると、腕には物凄い激痛が走るではありませんか。

のた打ち回ってしまうほどの痛さです。

痛さと怖さで部屋から飛び出し、家中を逃げ回りました。

でも、鎧武者は逃げても逃げても追ってきます。

物凄い形相で刀を振り回しながら・・・。

親も僕が気がふれてしまったのかと思い取り押さえようと追いかけてきました。

とうとう看護婦に捕まり押さえつけられて、医者に注射を打たれて気を失ってしまいました。



その後は、目を覚ますたびに鎧武者に追いかけられて、斬りつけられます。

そして痛みで気を失う・・・。この繰り返しでした。

この辺りから高熱で意識が朦朧として記憶があまりありません。



ここからは祖母と親と近所の方に聞いた話です。

近所でも僕の奇行が噂になり、親もとうとう僕の頭がおかしくなったと判断して病院に

入院をすることに決めたのだそうです。

そして入院の準備の為、祖母に連絡を取り手伝ってもらうように頼みました。

そして祖母が来る日の朝のことです。

具合が悪くなったあの日、一緒に遊んでいた友達の親とその祖父母がお見舞いに

やって来たそうです。

そして、僕の高熱と奇行の原因がお地蔵様にあるのではないかと伝えに・・・。

その話を親から聞いた祖母はすぐに知り合いの偉いお坊さんのところに行き相談したそう

です。

そのお坊さんが言うには、やはり原因はお地蔵様にありました。

そのお地蔵様は土地神様として村で祀られていたのですが、時代の流れと共に

その役目と信仰を忘れさられていってしまいました。

そして、その家でだけ祀られるようになったので、その家の土地に無断で入ってきたうえに

自分の頭の上で遊んでしまった僕を祟ったのだと言われたそうです。
(お参りとかしていなかったので無断らしい)

その後、祖母はお坊さんと一緒にお地蔵様のところに行き謝ってきたのだそうです。

すると、僕の熱はだんだん下がり2〜3日すると全快しました。



これで僕の話しは一応終わりです。

現在、このお地蔵様は町をあげて祀っています。





投稿者様から・・・
この話は本当に実話です。
未だに帰省すると近所のおばあちゃん達から言われます(≧◯≦) かなり酷かったらしいです。
そして僕はこの時から霊の声を聞き姿が見えるようになったそうです。
でも、そのお坊さんによりその力は封印されたそうです。
かなり強い力でお坊さんはもったいないと思ったそうです。
でも祖母が普通に暮らさせてやりたいと願ったそうなので封印したと聞かされました。(お坊さん本人談)
今でもお坊さんとは親交があり坊さんになれと誘われます^^



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