投稿者:こま 様 |
数年前のこと。 とてもお世話になった親戚の方が亡くなった。 私は、訳あってその方が病院から戻るまで、その方の家で留守番をする事になった。 亡くなったのは夜11時頃。 連絡を受けて15分後には、その家にいた。 その家族は急いで病院に車で向かっていった。 その後、1人ソファーに座って待っていた。 思い出されるのは、その方のことばかりだ。 12時を過ぎても、まだ、戻ってこない。 おそらくは、説明や手続きなどで時間がかかっているのだろう。 入院中、「苦しい、帰りたい、、、」といっていた。 全身が痛むのだろう。 いつもの様子から想像出来ない様な弱音が聞かれるようになっていた。 覚悟はしていたけれども、現実感が全くなかった。 1時近く、玄関から人の気配がした。 戻って来たのかと思ったが、近くを流れる川の音だけで・・・・・ 車のエンジン音も話し声も足音もしない・・・・・ だが、気配だけがしっかりとあった。 壁を隔てた廊下を移動して来るのが感じられる。 あと、少しで部屋に入るだろう。 そして、部屋に入ってきた。 私との距離は3m程。 真っ白な気体の塊が床から湧き立つように移動して来た。 そして、 それは時に、 煙の端を揺らめかせながらも、 中心の塊は、 部屋の一箇所でずっと静止していた。 それを見ながら、映画の『ポルターガイスト』のワンシーンを思い出していた。 階段から気体が揺れて降りてくるシーン。あの映画、よく出来ていたんだ。 ぼんやりした感情の中でそんなことを思っていた。 それから15分後位たったころだろうか、家族と共に身体が戻ってきた。 49日が過ぎるまで、その家に行くと必ずと言っていいほど、 仏壇の方から、気配が向かって来て、すぐ側に来るのを感じた。 そして、帰り際には必ず仏壇のある部屋から白い波が打ち寄せてきた。 今は、白い波だけが見える、、、きっと、その家を守っているんだろう。 |