投稿者:R . S . 様




N村からO市O地区に抜ける道路は、

週末ともなると若者がバイクを走らせるところである。

周囲はうっそうとした山で、急カーブが連続して運転にも気を遣うところである。

急勾配も手伝い、とてもではないが車でトップギアを入れる事は、

まず出来ないと言ってもいい。それはさておき・・・・・



峠のトンネルを挟んで、両方の勾配区間には、たまに献花が道端におかれているが、

華と散ったライダーがいるようである。

冬の夕方。

もうとっぷりと暮れたしとしと雨の降る時だっただろうか。

私は愛車を走らせて帰宅の途についていた。

登り勾配の途中に献花のされているガードレールがあるのだが、

その日はなぜかその花が見あたらなかった。

「?」と思ったがそのまま車を走らせた。



次のカーブの時である。

私は肝を冷やした。

一瞬だがハンドルを取られたのである。

車の運転をしている人は「雨でスリップ」とお考えだろうが、

それならば、「カーブの外側」へ車の後ろが流れるだろう。

ところが、私が焦ったのは・・・・・



「カーブの内側」に車の後ろが振られたのである。

物理学的にもそんなことはあり得ない。

カーブの内側は急斜面。

つまり、「谷底へ車が向くように」なってしまったのである。

スピードは対して出ていなかったので、すぐに体制が整ったが、

一瞬とはいえ怖い思いをした。



実はその道はあちこちに石碑やお地蔵様が建っており、噂話も絶えない所であった。



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