投稿者:シェーラ 様




会社に入社した頃、隣接した民家に元気なお爺さんがいました。

毎朝、上半身裸で玄関の前に座り込み、出勤してくる社員と顔を合わせれば、

大きな声で挨拶をする。ちょっとした有名人でもありました。

そんな元気なお爺さんを半年以上姿を見なくなったのです。

会社中の噂では施設に入ったとか、入院しているなどさまざまでしたが…



ある冬の日の夜中、残業している時です。

3階から階段を下りていた時に踊り場の窓の外に違和感を感じ、

腰に手を掛け一歩下がり、窓を凝視すると・・・

そこには人型の白い物体が…まるで正座をしてこちらを見ている様な格好。

人がこの高さに居るわけもなく、何をするのかと様子を伺うと、

深々と頭を下げた様に動き、煙りが風に流されていくように消えていきました。



翌日の土曜と日曜は会社が休み。

月曜日、近所に住む同僚から聞きました。

隣のお爺さんが土曜の朝方に亡くなり、日曜日に自宅で葬儀が行なわれたそうです。

やはり病院に長期入院していて、最期に挨拶に来たのでしょうか?

いまでもお爺さんの居た場所は、誰も居ないのに元気な挨拶が、

聞こえてきそうな雰囲気がします。


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