投稿者:とりばかつみ 様 |
私が中学1年の時の話です。 気が合った木村という友達がいました。 小学4年からの友達で、中学校は別でしたが、いっしょの学習塾に通っていました。 その木村と学習塾の帰り見たものです。 話は1年さかのぼり小学6年だった時のことです。 自分らが卒業した小学校の運動会で事故がありました。 親御さんといっしょにきていた幼児が目を離したすきにプールに入りこみ、 誤って溺れ死んだのです。 年齢がばれますが1974年の体育の日の読売新聞の朝刊を見ていただければその記事が載っております。 話はもどります。 学習塾の帰り自転車を手でころがしながら、 ちょうど卒業した小学校のプール横まで来た時です。その事故を私は思い出しました。 私は 「木村、あの事故覚えてる?よかったよな、うちら卒業して、 やっぱ子どもが死んだとわかってるプールで泳ぐのやだもんな」 と木村に話しかけました。でも様子がおかしいのです。 それまで普通にしゃべっていた木村からの返事が全くありません。 妙な雰囲気を感じ「木村?」って彼の方を見ました。 そして見ました、見たと信じています。 20年以上たった今も見たものをはっきりと思い出せます。 皆さんにはおかしいとおもわれましょうが私が見たものは、 とにかく人間の表情ではありませんでした。 アグッと半開きに口をあけ、 下あごを前に出して、 目はどこを見るでもなくうつろに中空を見て、 手はちょうど前ならえしたみたいに木村の頭の上にドカっと乗せている、 肩車をした子供でした。 幽霊なんか信じてませんでした。 でも衝撃がすごくて、私は声も出なくころがしていた自転車ごとその場にすっころびました。 気づくと木村が 「何だよ!どーしたんだよ!」って私の肩をゆすっていました。 私は 「肩!肩!」と声をしぼりだすのがやっとで、とても木村の方を見れませんでした。 しばらくたって落ち着き、見た木村の肩には何も乗っていませんでした。 |