投稿者:三日月 様 |
自分の祖母は天草に住んでいます。 そこは、海に面していて山の斜面でもあり非常に自然に恵まれてるところです。 ですが、30年程前大きな鉄砲水が発生した事件がありました。 かなりの被害がでて、死者も多く出たと聞きます。 自分が小学6年生の頃の話です。 親と一緒に夏休みを利用して盆の日、天草へと里帰りをしました。 いつも通りに時は過ぎて行きました。そして、家に帰る日が来ました。 外は夜で真っ暗です。11時くらいだったでしょうか。 田舎なので、車1台停めるにも家から少し離れた所でないとちゃんとした所がありません。 もちろん、うちの車もその少し離れた駐車場に停めてあります。 そこに向かう途中で事は起こりました。 本当に真っ暗で1m先も見えない位ですから、少しの道でも懐中電灯がないと歩けません。 懐中電灯を手に持った自分は玄関を出て駐車場への道を歩き始めました。 その途中で妙に古ぼけた1軒の家があったのです。 前から知っていたのですが・・・・・・・・・ 本当にボロボロなので人は住んでいるのだろうかと思っていたのですが、 大して何もないので、すぐ忘れてしまうような家です。 その家の横の道を通る時、つい懐中電灯の光をその家の中に向けてしまいました。 もし人が住んでいるのなら、悪いことをしてしまった・・・もう寝てるだろうなぁ・・・ っと思ったのですが、自分が見たのは一人の老婆が座ってお茶を飲んでる姿でした。 もちろん、懐中電灯を点けるまでは何も見えなかったのですから真っ暗な部屋に一人で 居たのです。しかも、なぜか湯飲みは4つ・・・。 とりあえず悪い事をしたなぁと思って軽くお辞儀をしてみたら、 その老婆もニコッっと笑っていたので、その時は気にせず通り過ぎてしまいました。 時は進みますが中学2年生の頃でしょうか・・・。 何気にそのことを思い出した自分は、祖母にその話をしてみました。 「ばあさん、あそこの家は誰が住んでるの?」 と聞くと不思議な顔して答えました。 「あそこの家は4人家族が住んでいたよ?」 と答えたのです。もちろん自分は 「住んでたって・・・ 最近亡くなったの?」 と聞きました。すると、 「何年か前の鉄砲水の事件で亡くなったよ。 でも、1人のばあさんだけは、出かけていて運良く助かったらしいよ。 でも、何のやる気もなくしてしまって、すぐに亡くなったよ。かわいそうにね。」 と言うのです。自分は言葉を失いその場を立ちました。 自分が見たのが、本当にその老婆かどうかは分かりませんが 今でもはっきり老婆の笑顔を思い出すことが出来ます。 今でも、その家の横を通る時は怖くなってしまいます。。。 一人の老婆が座って、お茶を飲んでる姿でした。 なぜか湯飲みは4つ・・・老婆はニコッと笑って・・・ |