投稿者:そうすいりゅう 様 |
私は某エレベーター社の仕事をしていますが、 今でも説明のつけられないお話をします。 15年ほど前、後輩と二人で竣工したエレベーターの機械室。 (エレベーターの動きを制御する部屋。この時は地下一階にあった。) 後に追加する鉄板の寸法を測定していました。 補足説明をするとそこは、産婦人科の病院で、 1階から地下へはエレベーターでは行けません。 専用の鍵で特殊な操作をしなければエレベーターでは地下へは行けません。 無論一般患者や職員でも行けません。 なぜなら地下一階には霊安室があるから・・・ 一階と地下は階段でも行けますが、地下からの一方通行でした。 つまり、エレベーターが地下に向かって動く時は職員が特殊な操作をした時か、 地下でエレベーターを呼んだ時しか無いのです。 本題です。 私たちは地下に降りるため階段扉の鍵を借りて地下に降りました。 これは線香の匂い?と思いつつ黙々と寸法を測っていました。 作業が終わって「遊びに行こうか?」と言いかけた時、 「ぷっしゅ〜」と音を立てながらエレベーターが地下に下降してきます。 ???? 私も後輩もこの現場のエレベーターが地下一階に下りてくる条件は熟知しています。 そして階段で地下に降りるための鍵は私がもっているのです。 ??? 私と後輩は顔を見あわせ、いま降りてくるエレベーターに人が乗ってきたのか? 地下一階で呼ばれたのか? 二手に分かれて確認しました。 制御する基板をみると地下一階で呼ばれたようです。 地下一階のボタンを見に行った後輩は私の名前を叫び続けています。 慌てて見に行くと確かに地下一階の呼びボタンのランプが点灯しています。 二人が見守る中、エレベーターは地下一階でドアが開き・・・ 静かにドアを閉めて1階に上がっていきました。 一階でドアが開き、誰かが降りた後、エレベーターはまたドアを閉め・・・ 誰かが自分を呼んでくれるまで眠りについたのです。 私達は何も言わず階段を駆け上がり、 病院に「作業が終了したので帰ります」と言って逃げるように帰りました。 後日鉄板が出来たので「二人で付けて来い!」と言われましたが、 二人とも当日ばっくれました。 だって・・・ 元々機械室が・・・ 霊安室だった場所だからです! |