投稿者:夏雨 様



これは、ちょうど去年の今頃にあった全て本当の話です。

信じるか信じないかは、読んでいただいた方それぞれです。

私は去年、中学に入学し初めての夏休みで、だいぶ浮かれていました。

家の近くに、ある施設があります。

そこは、広い面積ゆえに周りをぐるりと一周できる夜の散歩コースとして、

近所では有名な所です。

そこに、私と母と弟・幼馴染の親友と母と弟とでよく来ます。

その日も同じように何週か歩いてもう疲れてきたので、私とその親友だけ歩くのを止め、

広場のベンチで話をしようという事になりました。

そのベンチの前には、広い駐車場があります。

今は夜なので一台もとまっておらず遊ぶには最適の場所です。

駐車場を区切るように木が植えてあります。

私達は、どちらかと言うと霊感が強い方らしくて、

この年(親友は2年年上)で様々な霊体験をしました。

同時に、除霊なども少々やって来ています。

それで、今日ここに来てから何か胸騒ぎがしていて何か起こるんじゃないかと思い、

立ち上がって、周りを見てみようとした時です。



ヒュゥウウウウウウウーーーーーー



いきなりと言っていいほどの、荒風が吹き、

そして、その目の前にある駐車場の木々達もうねるようにガサガサと鳴り出しました。

でも私達はまだ霊のしわざなどとは思いませんでした。

その日は、結構風が強かったのでそのせいと思いました。

その駐車場に降りようと足を動かし、木をなんとなく見つめてみると・・・

そこには、確かに誰かいるような気がしました。

はっきりは・・・全く見えません。

右にいるのか左にいるのか・・それすらもわからない。

でも・・・誰かいるような気配がしました。

全くの無音で、何一つ音が聞こえない状態。

その時、私達は大きく身震いをし鳥肌が立つのを感じました。



ヒュウウウウー



さっきとは、少し弱い風が吹きました。

それと同時に竦んでいた足が戻り動けるようになりました。

足の方からもう一度、視点をさっきの木のあたりにやると・・・・

「見えない誰かの存在」を近くで感じました。

それも、近づいて・・・近づいて・・

走ってこっちへ来てるように感じました。



私達は訳のわからないまま走りました。

後ろを振り返ると・・・やっぱり近づいていると感じました。

全く姿が見えない・・・気配だけを感じて逃げ回る。

まるで、一種の新手なおにごっこです。

走っているため、除霊の式を書こうとも書くことができず、印も組めず言葉もでない。

ただ逃げ続けるだけでした。

すると・・・瞬時に奴の気配を感じなくなりました。

どうしたんだろう・・・。

もう追ってくる気配もなく、奴自身の気配もしません。

ふと前をみると、そこには一周して返ってきた母達がいました。

ほっとして、母達に近づこうとまた足を動かそうとしたその時です。



何かの視線を感じました。

じぃ〜っとみられる・・・そう、さっきの視線が、背後からしてくるのです。

振り向く前に・・私は何かに体の中をスゥーっと通られる気がしました。

ボォォ・・・っと何かに入られて通りぬかれる感覚。

あの時の感覚を今でも忘れられません。

それで、その気配はそのまま母達の方へ行きました。

私達は、母達に何かするつもりじゃないかと感じて母達に・・



「先に家の方かえってる!」

と言い残して、家の方へ走り出しました。

そうすることで、またさっきのように私達を追ってくるんじゃないかと考えたからです。



・・・予感的中。

やはり私達の後を追ってきました。

さっきと同じ速さで・・・。

私達は、霊相手に本当のおにごっこの感覚でどうにかして捲けないかと思っていました。

今になっていえる話ですが、道をくねくねと周り道して、全力で走りました。

すると・・・気がつけば家の前・・。

ハァハァと呼吸を整えながら、後ろを見てみると・・・

そこには、もうなんの気配もありませんでした。

・・・今になって思うのですが・・

この体験は怖い反面、面白い事だったと思います。

だって、霊とおにごっこを生でやれたんですからね。


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