投稿者:涼 様




奇妙というか絶対にありえない体験をしたのは・・・・・。

犬の散歩をしていた僕は、妙な女の人と出くわしたんです。

長い髪に白装束・・・・

「ぅゎぁ〜・・・・なんかヤバそう・・・」

と言いつつ、その人を見ないように下を向いて横を通り過ぎたんです。

そしてすかさず後ろを振り返ったんですが、

――誰もいない

「ぇっ?」と一瞬驚いたんですが、然程気にせず再び前を向いたんです。

そしたら・・・・・

――その女の人は立っていました。

なんで・・・通りすぎたはずなのに・・・



その場を離れようにも体が動かない。

「どうなってんだよ・・・なんなんだよお前・・・!」

無言のまま女の人がこっちに近づいている・・・

「ダメだ――」と思った瞬間。

「ワン!ワン!」

一緒にいた僕の犬が吠えたんです。

はっ―と我に返った時、体が動くようになったんです。

全速力で後ろに引き返し近くの公園まで逃げました。

「助かった・・・」そう思ったんですが・・・・・



「ベチャ」



生暖かい感触が手にありました。

リードを持っている手――何故かとても軽い。

・・・ふと見ると、僕の持っているリードは首輪だけが付いていて、

しかも首輪から僕の手まで全部が血に染まっていたんです。

「・・・・え・・・・・?・・・・」

その場に立ち尽くすだけで言葉が出ませんでした。

愛犬は何処?!・・・あの女の人はなんだったんだ?!

血が付いた手を公園の水道で洗いながら思っていて、

―んっ?と思う事が・・・・

―ここに来る間・・・人を一人も見ていない・・・?

―公園に行くには商店街、道路を通らなければならない。

・・・何故か店が一つも開いていなかったのを覚えている。

そして道路に一台も車がなかった事も・・・・・

物音一つなかった事も・・・・・



その後、家に帰るまで・・・誰も見かける事はありませんでした。

もしかして僕はどこか別の空間へいたのでしょうか?

そして、僕の愛犬は何処へ・・・女の人が連れていってしまったんでしょうか?

今でも、腑に落ちない点が幾つもある体験でした。



余談ですが・・・

女の人に出遭った時から、周りの風景に妙に霧がかかっていた気がします。


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