祖母が亡くなり葬式も終わり、大方の親戚や近所の方々が居なくなった静かな日の事。

初七日も済んでないので、俺は仏壇の蝋燭や線香を絶やしてはいけないと思い、

仏壇の前で陣取っていた。周りは誰も居ない。私だけ・・・・

そんな事をかなりの時間やっていたのだが、段々睡魔に襲われてきた。

「ちょっと横になろう」と思い、ストーブの近くに横になった。

どの位の時間が経っただろうか、いつの間にかウトウトとし始めた。



ふっと気が付くと・・・・

俺の後ろ辺りで何やら話し声が聞こえてくる。

エッと思い後ろを振り返ったが誰も居ない。

「あ〜居間の方で誰かが話してるのかな?」と思っていた。

だが横になると、ボソボソと話し声が聞こえてくる?

でも何を話してるのかは判らない。

しかし、誰かの話し声だ!が不思議とは思わなかった。

何故なら以前にも祖父が亡くなった時も同じ経験してる。



冷静に・・・・

「人の声じゃないんだな」と!冷静な自分が判断していた。

それ以前から、霊には興味もあり不思議な事は幾つか経験もしてた。

でも、その声が段々近づいてきたらどうしよう?と不安も有った事は事実。

それからまた、線香などを仏壇に供えたりしていた。



疲れと睡魔がまた襲ってきた。

仕方なく、また横になり・・・その時!


「あぶない!」

「起きろ!」

と、大きく男性の声が聞こえた瞬間!

ガラス障子が、俺を目掛け倒れてくる。

その先にはストーブの上にあるヤカンを目指して・・・・


「ガシャーン、ジュー」

と、ガラスは割れヤカンのお湯はストーブの上や下。周りにまで被っていた。

そして、俺が横になっていた頭元、顔の辺りに・・・・・



そうなんです。もし男性の声が聞こえていなかったら・・・・・

俺はガラスで顔中が傷が付き、ヤカンのお湯で火傷を負っていたでしょう。

家族や親戚もあまりの音で掛け付け、どうした?大丈夫か?の声を掛けられた。



「いやぁ、びっくりしたよ。声を掛けてくれなければ大怪我してたよ」

と、俺が声を掛け感謝を伝えたが・・・・みな一様に訝しげな表情。

誰も声を掛けていない。みな各々の部屋や居間に居たらしい。


それじゃ一体、あの声は誰が?誰が危険を教えてくれたのだろうか?

あの声の主は?一体誰なんでしょうか?誰が俺を助けてくれたのでしょうか?

今でも、あの声の主は判りません・・・・・


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