私が中学3年の冬に祖母が亡くなった。

半年くらい寝たきりの状態が続いていた。

ある程度の覚悟は出来てはいたけど、いざとなると悲しい。

その時のお話しを・・・



5時限目の授業が始まり、間もなくお袋が私を迎えに来た。

祖母が危ないらしい。そのまますぐに家へ帰り、

その時は、どうにか持ちこたえ一安心。

そのまま自分の部屋へ戻り、一眠り。



どの位時間が経っただろうか、いきなり俺の名前を叫ぶ声が・・・・

階下へ急いで降り、祖母の元へ。様子は落ち着いてる雰囲気だ。

が、突然苦しみ出し、そのまま帰らぬ人となってしまった。

悲しみに暮れていると、入れ歯を付けたままの状態と気が付いた。

死後硬直はまだ始まってはいなかったが取り外すのに手間取り傷も付けてしまった。

そして、最後の作業。

そう、死に水の儀式がある。

祖母は糖尿病を長年煩い、いつも口・喉の渇きを訴えていた。

水分を脱脂綿に湿らし、口を拭いていたら・・・・

突然、唸るように大きく口を開けた。

二度・三度と・・・・・・

その時の形相は、いつものやさしい祖母の顔ではなく、ものすごい形相をしたのを

今でも覚えている。

余程、水が飲みたかったのか。

最初は驚いていたが祖母の事を考えると・・・



その時、親戚のおばあさんが・・・

「あんた、良く起きて来て、死に間際に間に合ったね」と一言。

「えっ?俺の名前を呼んだから・・・」

「いいや、誰も呼んでないよ」

そうなんです。誰も俺の事を呼んでないらしい。

俺がそこに行くまでは、変わった様子がなかった。

私が祖母の近くに来てから様子が急変したらしい。

それじゃあの声の主は誰だったのか。

今、考えれば・・・男の声であったような。それも祖父の声にも似てた感じがする。

それと、今でも喉が渇くのでしょうか、お仏壇に水を挙げるのを疎かにしていると

夢の中に現れ、喉が渇いたと訴えて来ます。


□  ⇔ 我的体験談目次 ⇔  □


CA01