その夜は、深夜遅くに後輩を二輪車で送り届ける途中での出来事です。

国道沿いをヒタスラ後輩の家までのドライブを楽しんでいた。

国道と言っても田舎道。街路灯なども無い!しかし、走り慣れてる道。

その途中で、2本の道と交差する道路がある。

一本は、国道とおよそ平行して林の中を通りぬけ、後に交わる道。

もう一本は、広々とした畑?の間を通る道。

何分にも田舎道。

明るいうちは車の往来も多々ある道だが、夜となると車とのすれ違いは数える程の往来。

そんな地域の外れに火葬場がある。

その時は、通り慣れてる道。火葬場の存在はいつしか頭の隅に・・・・





ドライブを半ば過ぎ、三本の道と交差する近くまで来た時・・・

平行する道を走る車を確認した。


「へぇ〜珍しいもんだな。この時間帯に車が」

「本当ですね」

一瞬、車が消え・・・そのうち交差点で逢うだろう?が、車の気配はなし。

俺等のスピードが速かったか、もう一本の道へ逸れたか?

と思いながらも、気にもせず走っていた。

その後、俺等二人とも会話もせず一路、後輩の家へ向かった。

しかし、いつもより時間が掛かり過ぎる。と思った瞬間。



道が・・・道がおかしい。砂利道だ!

頭の中では、国道をまっすぐ走っていたはず。

脇道にも逸れてない。ただただ、いつもの道を走っているはず。

そんな事を思いながらも、俺はそのままその道を走りつづけていた。

その時、エンジンの調子が悪くなり、仕方なく停めた。

そして後輩が・・・・



「な・なんで砂利道を・・・・」ハッと我にかえり、後輩に・・・

「おい、さっきの車だけど・・・いま思えばさぁあの車って」

「もしかして・・・」

「霊柩車だったよな?」

「そう思います」

「でも、おかしくねぇか?周りは暗くて車の外観なんか判らないよな?」

「それでも、何で俺等は霊柩車だって判ったんだ?」

「この時間帯に走るなんて。それもおかしいですよね?」

「・・・・・・」とその時!目の前を見た!

そこには、火葬場が!!何故ここに?ここは国道から脇道を入った所。

俺は何処にも曲がらず、国道を、後輩の家に向かってた。

それをなんで、火葬場へ向かう道を通ってここへ・・・・

一瞬、背中に寒気を感じ、一目散でその場を逃げたのは事実。


いま考えても、摩訶不思議な出来事だった。


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