今から10年くらい前の出来事・・・・
この年は、先祖や祖父母の法事があり、先祖の五十回忌も重なった事で、

ちょっと大きい法事が行われた。



朝、顔を洗おうと洗面所へ行き、裏の畑を見ながら・・・・

女の子が走ってきた。てっきり俺は隣の子かなと思っていた。



「ほー、大きくなったな?この前見たのは、いつだったけかな」

と思いながら、顔を洗っていた。

小さな花柄が入ったようなブラウス。肩紐が付いてる赤いスカート。

今思えば、ちょっと古い感じの服装・・・・・

そうこうしている内に、親戚の皆が集まり始めた。





読経が1時間くらいで終わり、墓参りに皆で出掛けた。

お墓参りも何年もしてないなと思いつつ、お寺に着いた。

何事も無く、無事に終わり最後は本堂へ。

自宅に在る仏壇と違い位牌などを収めている場所がある。

一番最後の焼香になった俺の目の前に写ったものに目を疑った!



「えっ?こ・この子は・・・」

小さな花柄が入ったようなブラウス。肩紐が付いてる赤いスカート。

古ぼけた写真が、今俺の目の前に!

「この子は誰?」と母に聞く。

「この子は、私のいとこで10歳くらいの時に、裏の畑の井戸に落ちて亡くなった子供だよ」

と母が教えてくれた。

「どうしたの?」と母が尋ねる。

「朝、この子を見たよ。畑から走ってきた」と答える。



今年の法事は、この子供の法要も兼ねていた事を、後から聞かされた。


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