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私が17歳の頃のお話しです。
生まれ育った町を離れ、東京の高校へ行ってる頃のお話し。
学校が終わり、自宅へ帰ってゆっくりしていると、電話の呼び鈴が・・・・
いつもと変わらない呼び鈴のはずが、今日は何か響く。耳に劈く音。
電話の声の主は、中学時代の友人。久し振りに聞く声だが誰だかはすぐ解った。
「知ってるか?あいつ、Aが死んだよ」
交通事故かと尋ねると・・・・
「いや、自殺なんだ。自分の部屋で・・・・」
理由を聞いても、知らないと言うばかり。
「もっと、早く教えてくれれば葬式にも参列できたのに・・・・」
「多分、知ってると思ってたし、それにお前、東京だから・・・」
「そうか・・・もう時期、夏休みだから、その時あいつの家に行くよ。それじゃ・・・」
Aとは、保育園、小学校、中学校と同じ。部活動も一緒だった。
時には女の事で盛り上がり、たまには煙草、アルコールと楽しんだ。
遊ぶ時も必ずと言っていいほどAが居た。Aの名誉の為に付け足しておくけど、
あいつは真面目だった。ただ俺に合わせて付き合ってたのかな?今となっては・・・・
でも、自転車は好きだったなぁ〜
それから2週間後、俺は実家に帰省した。
家に着くなり、そのまま俺は、Aの家に線香でもあげようかと一路急いだ。
しかし、家の人は誰も居ない・・・・仕方なく断わりも無く勝手に仏壇の前へ行き、
ご焼香を終え・・・・フッと後ろを振り向くと・・・・・・・
お父さんとお母さんが座っていた。びっくりしたな!
一声掛けてくれればくれれば良いのに。
その場は何事も無く、Aとの思い出話や、俺の近況などを話して家を後にした。
そして・・・・・その日の夜の出来事。
その日の夜、俺は中学時代からの友達と遊びに出掛け、時間も忘れ遊んでいたら
もう、夜中の1時は過ぎていた。明日また逢う約束をして友達と別れた。
「まっ、今日は明るいし歩いて帰ろう」
歩き始めて、10分か15分くらして、前方に車のランプの明かりが見えた。
田舎の一本道。それも真夜中。確かに国道と銘打ってはいるが夜になると、
車どころか人さえ滅多に通らない。
道路沿いには民家はあるが、寝静まっている。
ふっと友達の話しを思い出した。
「最近、パトカーが見回りして友達なんかも何人か補導されてるから、気を付けろよ」
今更、後悔しても遅い。車が近づいてくる。どうする!
あっ、家の塀の影に隠れよ!車は既にすぐそこまで迫っていた。
ふぅ〜これで安心だ!と思った瞬間!
一瞬、目を疑った!く・車は・・・車が通るはず!な・なんで・・・・・
そう、その時見たものは自転車。それも・・・・Aが乗ってる!
俺は、すぐ道路に飛び出て自転車を見つめた。
Aが振り向く。ニコっと俺の顔を見ながら
「あ・り・が・と」と呟いて行った。
しかし、不思議と怖いとは感じなかった。
心の中で、俺も「ありがと、成仏しろよ」と呟いていた。
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